夏目漱石 【なつめ そうせき】

慶応3年2月9日〜大正5年12月9日。正岡子規から直接指導を受け、斬新な意匠や、諧謔・滑稽を取り入れた句を作った。また、晩年には禅味のある句を作った。


代表句集
  • 「漱石俳句集」 大正6年

代表作品
菫程な小さき人に生れたし (明治30)

ふるひ寄せて白魚崩れん許りなり (明治30)

梅の奥に誰やら住んで幽かな灯 (明治32)

手向くべき線香もなくて暮の秋 (明治35)※1

霧黄なる市に動くや影法師 (明治35)

無人島の天子とならば涼しかろ (明治36)

有る程の菊抛げ入れよ棺の中 (明治43)※2

秋の江に打ち込む杭の響かな (明治43)

別るゝや夢一筋の天の川  (明治43)

(はらわた)に春滴るや粥の味 (明治44)

(その他)




※1 ロンドン留学中に、友人の正岡子規の死を知らされて作った句。
※2 友人の大塚保治の妻、楠緒子が亡くなったときに作った句。


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