阿波野青畝 【あわの せいほ】
明治32年2月10日〜平成4年12月22日。庶民的な生活感情に基づいた、柔軟な発想や諧謔性をもち、自在な詠みぶりの句を作った。
代表句集
- 「万両」 昭和6年
- 「春の鳶」 昭和27年
- 「紅葉の賀」 昭和37年
- 「甲子園」 昭和47年
代表作品
さみだれのあまだればかり浮御堂 (『万両』昭和6)※1
案山子翁あち見こち見や芋嵐 (『万両』昭和6)※2
なつかしの濁世 の雨や涅槃像 (『万両』昭和6)
葛城の山懐に寝釈迦かな (『万両』昭和6)※3
初富士を隠さふべしや深庇 (『万両』昭和6)
星のとぶもの音もなし芋の上 (『万両』昭和6)
けふの月長いすゝきを活けにけり (『万両』昭和6)
蟻地獄みな生きてゐる伽藍かな (『万両』昭和6)
水ゆれて鳳凰堂へ蛇の首 (『春の鳶』昭和27)
月の山大国主命かな (『紅葉の賀』昭和37)
※1 「浮御堂」は琵琶湖上の小堂。
※2 「芋嵐」は作者の造語。芋畑の強風。
※3 「寝釈迦」は涅槃に入る釈迦のこと。
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